ADの仕事は辛い?仕事内容を知ろう!
こんにちは。ガープと申します。 現在、テレビ業界への就職を目指している方もいると思います。 しかし、 「どんな仕事をしているの?」 「テレビ業界ってブラック?」 と、実際わからないことも多くフワッとしたイメージしか湧かないと思いますので 詳しく、私の経験からお話ししていきます。

テレビの制作工程

まず、ADの仕事を知る上で テレビの制作工程を紹介していきます。 大まかに分けると下記の7工程です。
  1. 会議
  2. ロケ・収録
  3. オフライン編集
  4. PV (プレビュー)
  5. 編集(EED)
  6. MA
  7. 納品
この制作工程に沿ってADの仕事を紹介します。

会議

一般的な企業でもある会議です。 テレビを作る上での会議内容は
  • 番組の構成
  • キャスティング
  • ネタ会議
などがあります。 会議の前のADの仕事内容は 主に会議のセッティングと資料の作成、印刷です。 これは一般企業と同じではないでしょうか。 最近はコロナの影響でリモート会議も増えつつあるので、 パソコンをモニターに繋いだり、リモート会議のURLを関係者にメールで送ったりします。 会議が始まると議事録の作成または板書をします。 手書きもしくはパソコンで議事録を作り、会議終わりにまとめたものを 関係者にメールで送付します。 これが会議での仕事内容です。

ロケ・収録

よく駅前や観光スポットでロケをしているので、見たことあると思います。 ロケ・収録はテレビで流れる映像を撮影するところです。 外でロケをする場合やスタジオで収録します。 ロケ・収録前にも当然ADは準備があります。 番組にもよりますがとても忙しくなります。 まず、ロケ場所やスタジオが決まれば使用許可の申請です。 もちろん無断で使用するわけにはいかないので、 ロケで使う場所を管轄しているところを調べ、連絡します。 ロケ場所が決まれば、 機材や技術(カメラマンや音声さん)の発注をします。 そして、 ロケ当日のスケジュールを作り、 関係者へ配布します。 あとはカンペの作成、台本の印刷です。 そのほかにロケで必要なものを準備します。 ロケが始まれば あとはディレクターの指示に従い、必要なものを出したりしまったりとか 全体的な雑務をしていきます。(番組にもよります) どちらかというと準備の方が大変だと思います。 準備次第で時間が短縮したり、走り回る必要が無くなったりするので 準備の段階でなにが必要かよく考えることが重要だと思います。

オフライン編集

これはあまり聞いたことがないと思います。 オフライン編集とはディレクターが行う、本編集の前の仮編集という感じです。 編集ソフトを使い、ある程度の尺を合わせたり 絵の構成を決めます。 ここでのADの仕事は、 撮影した素材を編集ソフトに並べていく作業をします。 また、複数のカメラで撮影した場合、同期合わせをします。 こういった編集ソフトのデータをディレクターに渡せば、 オフライン編集中の仕事はほぼ終わりです。 編集ソフトを使うので難しいと感じるかもしれませんが 意外と簡単で、どこのテレビの制作会社でも教えてくれるので 安心してください!

PV (プレビュー)

プレビューとはオフライン編集でディレクターが編集した映像を プロデューサーや放送する局の人が見て確認し、修正点をあげる会議です。 ここでの仕事は、プレビューする場所のセッティング、 そしてナレーション原稿の印刷です。 ナレーション原稿というのは、ナレーターさんが声を入れるときの台本です。 ナレーション原稿とオフライン編集した映像を見ながら、 意見を言い合って修正していきます。

編集(EED)

ここでようやくテレビに流れているような テロップなどが入っている映像に編集します。 一般的に編集所というところでプロが編集します。 モニター見て、プロデューサーやディレクターが指示を出していきます。 ここでも事前に用意するものがあります。 ナレーション原稿テロップ原稿です。 テロップ原稿とはテロップを入れる箇所をまとめた原稿です。 あとは編集に必要なデータをHDDに入れて持っていきます。 編集は基本的に長時間かかるものなので 食事の手配もADの仕事になります。 編集は朝から始まり、次の日の朝までかかることもありますし、 それが数日に及ぶこともあります。 辞めた今だから言えますが、もうやりたくないです。😂

MA

編集では映像のみを完成させます。 MAは完成した映像に音を入れていく作業になります。 ここでナレーションを録音して映像と合わせたり、BGMを入れます。 仕事としては編集とほぼ変わりません。 ナレーション原稿等の用意、食事の手配などをします。 そして完成した映像を関係者へ送付して確認してもらいます。 映像と音を合わせ、修正や変更などがなければ完成です。 MAは1日あれば終わるので編集ほど辛くはないと思います。

納品

完成したものを放送される局に持っていき、 納品書など規程の書類を書けば終了です。

まとめ

大まかにADの仕事を紹介していきました。 イメージできましたでしょうか? 実際は会議から納品までの仕事を約2ヶ月ほど長い期間かけて行います。 また、毎週放送だったり、別番組の仕事を掛け持ちしている場合は 業務を同時進行でやらなければならなくなり、期限に間に合わすために 家に帰れないという状況になってしまします。 こういったことがあるので「ADは大変!!」ということになるんだと思います。 テレビ業界を目指している人の参考になれば嬉しいです。 長くなりましたが最後まで見ていただきありがとうございました。
おすすめの記事